catch-img

石材加工の仕事に必要な資格って?石の種類や加工の流れも紹介!

「石材加工」と聞くと真っ先に墓石を思い浮かべる人が多いと思いますが、石垣や花壇など身の回りには意外と多くの石材加工されたものがあります。では、どのようにして石材加工がおこなわれているのでしょうか?

今回は、石材加工について加工や石材の種類、石材加工の流れについて詳しく解説します。この記事を読めば、初心者でも石材加工についての知識が身につきます。

石材加工に関する資格についても紹介するので、石工職人を目指している人もぜひ参考にしてください。

目次[非表示]

  1. 石材加工とは
  2. 石材加工の種類
  3. 石材の種類
  4. 石材加工の流れ
  5. 石材加工に関する資格
  6. まとめ


石材加工とは


石材加工とは、石材を製品に合わせて加工することです。石材は主に天然石を使用するため、加工される前の状態は四角いキューブ形や形が不揃いなものなど様々な形状があり、製品に合った石材を選んで加工していきます。

例えば、墓石を造るには墓石に適した石材を選んで石を切る専用の機械で形取り研磨などで加工し、墓石が出来上がります。機械ではできない細かな作業が必要な場合は手作業で加工する製品もあり、その場合は職人技が必要です。

石材を加工する職人のことを「石工」と呼びますが、石材には様々な種類があり硬さや柔らかさも違うため加工するには熟練された技術力が求められます。


石材加工の種類


石材加工には様々な加工方法がありますが、大きく分類すると以下の2種類に分けられます。

  • 切削・研磨
  • 手加工・手磨き・彫刻

石材加工の流れ的には、切削と研磨を経て手加工や手磨き、彫刻といった加工が施されて製品になります。

それでは、石材加工の種類について詳しく解説します。


切削・研磨

「切削」とは、丁場から運ばれた原石を石切り専門の機械でカットや削る加工を施して石材としての原型を作る作業のことです。石材の元となる原石がある場所のこと「丁場」と言い、丁場は主に山中にあります。

「切削」では、石材として使える部分をできる限り多く残すことが求められるため、目利きのできる職人が必要とされます。硬くて大きな原石を切削するには数日を要する場合もあり、非常に根気のいる作業です。

続いて「研磨」とは、カットされた原石を石材として製品化するために研磨機を使って表面を磨いていく作業です。機械では磨けない細かな部分や小さすぎる原石は、手作業で研磨します。石を欠けることなく手作業で表面を滑らかにするには、熟練された経験と技術力が求められます。

このように「切削」と「研磨」の加工を経て、ようやく石材としての製品になるわけです。


手加工・手磨き・彫刻

「手加工」は、蓮華台などに見られる細かな模様を施すときに使われる加工方法です。非常に精密な作業となるため、熟練された職人技が必要です。

「手磨き」は、機械では研磨できない丸みを帯びた面や細かな部分を、小型ポリッシャーを使用して研磨します。研磨盤を粗いものから細かなものまで表面の滑らかさに合わせて使い分けていく必要があるため、「手磨き」も経験が必要です。

「彫刻」は、神社仏閣にある仏像や石碑などに掘られる文字などを造るときに使われる加工方法です。ノミを使って細かく叩きながら石を彫っていくため、熟練された職人でも技術力が問われます。

石材を使った製品には仏像のほかに灯篭や鳥居など大小さまざまな物があり製品によって加工方法は異なりますが、どの方法も経験豊富な職人技が必要です。


石材の種類


石材加工の種類について解説してきましたが、続いては石材の種類を見ていきましょう。主に使われている石材の種類は、以下の4つです。

  • 花崗岩(御影石)
  • 大理石
  • 石炭岩
  • 砂岩

石材の種類によって色味や模様、耐火性や耐久性などが異なります。石材の種類を知ることによって用途に合った石材選びができるようになるので、それぞれの特徴などを詳しく解説します。


花崗岩(御影石)

花崗岩は非常に硬い石で耐久性に優れている点が特徴で、主に建築の材料や墓石、鳥居などに使用されています。花崗岩は世界各地で産出されており、日本では別名「御影石」と呼ぶことがあります。その由来は、兵庫県神戸市にある御影で産出された花崗岩を「御影石」と呼んだことがきっかけです。


大理石

大理石は、軟らかいため加工しやすく短時間で仕上がる点が特徴です。また、模様や色合いが綺麗なところも大理石の魅力。「大理石」と呼ばれるようになった由来は、中国の大理市で産出されたのがきっかけです。

大理石は主に建物内部の床や壁、テーブルなどに使用されます。酸に弱い石材のため、雨が当たる屋外や洗面台など水まわりに使用すると半年程度で光沢が失われるという欠点があります。


石灰岩

石炭岩の主成分は炭酸カルシウムで、サンゴや貝類などの生物殻が堆積したものです。石炭岩は「ライムストーン」とも呼ばれており、石垣や彫刻、建物内部の壁や床材など幅広い用途で使われています。


砂岩

砂岩は様々な砂が結合してできた、堆積岩の一種です。耐火性が高く酸にも強い点が特徴で、主に屋外の床材や壁材に使用されます。色合いは茶色や赤色が多いですが、産出国によって異なります。例えば、スペイン産の砂岩は肌色(ベージュ)で、インド産は濃い赤色です。


石材加工の流れ


石材の種類について解説してきましたが、続いては石材加工の流れを見ていきましょう。主な流れは、下記の9つに分類できます。

  1.  原石の調達
  2.  1次加工(大鋸切断)
  3.  1次加工(研磨仕上)
  4.  1次加工(JP仕上)
  5.  1次加工(墨出)
  6.  2次加工(丸鋸切断)
  7.  2次加工(詳細加工)
  8.  製品検査・梱包・出荷
  9.  施工

上記の加工を経て、石材は製品として仕上がるわけです。一つひとつの工程ではどのように石材加工が施されるのか、詳しく解説します。


1:原石の調達

石材を加工するには石材となる原石が必要で、丁場と呼ばれる採石場で調達します。国内にある丁場は神奈川県や静岡県、兵庫県や香川県などが有名です。海外から輸入して原石を調達する場合もあります。大きな原石の場合、10t以上もの重さになるので途中で落としたり割れたりすることがないように、採石は慎重に行います。


2:1次加工(大鋸切断)

1次加工の「大鋸切断」は、ワイヤーソーと水を使って丁場から運ばれてきた原石を切断する作業です。この加工で用途に合ったサイズで立方体に切断します。大鋸切断に要する時間は原石の大きさや種類によって異なりますが、約10時間以上もの時間が必要とされます。


3:1次加工(研磨仕上)

「研磨仕上」は、自動研磨機を使って大鋸切断が完了した原石の表面を磨く作業です。研磨盤(砥石)には粗い目から細かい目まで8段階あり、粗い目から始めていき段階的に細かい目に切り替えて表面を滑らかに仕上げていきます。研磨の方法を変えると、光沢のあるツルツル仕上げになったり艶なしのツルツル仕上げになるなど、仕上がりに変化をもたせることが可能です。


4:1次加工(JP仕上)

「JP仕上」は、御影石専用の仕上方法です。初めにジェットバーナーを使って、石材の表面に1300℃の熱を当てて凹凸を作り出します(ジェット仕上)。次にポリッシュを用いて滑らかに加工する工程が、ポリッシュ仕上です。ジェットとポリッシュのダブル加工を施した仕上を「JP仕上」と呼びます。


5:1次加工(墨出)

「墨出」は主に大理石に用いる加工方法で、墨出し職人による作業です。大理石は色彩や模様を上手く組み合わせることで綺麗な製品が出来上がる石材のため、施工後の配置が重要になります。そこで墨出し職人による優れた目利きで、模様や色彩を考慮して設計することを墨出といいます。

同じ色彩と模様の大理石でも組み合わせ方によって全く違った模様を描けるため、用途に合った雰囲気の製品を生み出すには、墨出し職人の技量が問われる作業なのです。


6:2次加工(丸鋸切断)

「丸鋸切断」は、丸鋸切断機を用いて石材を製品サイズに切断する作業です。例えば、先ほどの墨出で余分な模様があった場合は丸鋸切断で加工します。石材の製品造りで最後に行う切断の工程が、「丸鋸切断」です。そのため、ミリ単位での切断を行うこともあるため、鋸刃のサイズを調整しながら慎重に作業を遂行する必要があります。


7:2次加工(詳細加工)

石材加工の最終段階は、「詳細加工」と呼ばれる作業です。例えば、石材に穴を明ける「穴明」や溝を彫るなどの製品の最終加工のことを総じて「詳細加工」と呼ばれています。詳細加工は細かな作業が多く、失敗すると石材にひび割れを引き起こす恐れがあるなど非常に繊細な加工でもあります。

詳細加工を担当する職人には技量が求められるため、経験が豊富で熟練の技を持っている職人しか加工できないといっても過言ではありません。


8:製品検査・梱包・出荷

2次加工の詳細加工を終えると製品として出荷できる状態になりますが、出荷までに行う最終工程として製品検査と梱包があります。製品検査は、サイズ・仕上・加工・枚数など発注通りの製品に仕上がっているかを確かめる検査です。無事に検査を通過した製品は、運搬するときに衝撃で破損しないようにエアーパッキンなどを使用して梱包します。梱包が済んだ製品は出荷されていくといった流れが加工場の最終段階です。


9:施工

出荷された製品は、設計図を基に石職人が現場で施工します。石職人は「石工」とも呼ばれており、原石の採石から切断や研磨など石材を製品にするまでの工程すべての作業に携わる石材加工のスペシャリストです。


設計図通りの施工が完了した時点で、石材加工の流れはすべて終了です。


石材加工に関する資格


石材加工の流れの中で石工についても解説してきましたが、ここでは石工の仕事でもある石材加工を行う上で取得しておくと役立つ資格についてご紹介します。石材加工に役立つ資格は、以下の3つです。

  • 石材施工技能士
  • 採石業務管理者
  • お墓ディレクター

それでは、どんな資格なのか取得するメリットなどを詳しく解説します。


石材施工技能士

「石材施工技能士」とは、石材施工全般に関する国家資格です。3級~1級まであり、実務経験年数があれば1級から受講することが可能(実務経験年数は学歴で異なる)です。試験内容は学科と実技があり、石材加工・石積み・石張りの3種類の作業に分けられています。

石材施工技能士を取得すると、「石工事(一般)」の専任技術者になれるほか、お客さんからの信頼も得られるなど多くのメリットがあります。

石工は無資格でも職に就くことはできますが、専門性の高い職種のため資格取得を目指した方が技術力や能力が高くなるので、検討してみましょう。


採石業務管理者

「採石業務管理者」とは、採石をするさいに災害や事故が起きないように危険を防止しながら業務を遂行する管理者のことです。国家資格の一つで、受験資格は特に制限はなく誰でも受講が可能。2020年の合格率は28.8%で、難易度はやや高めの水準です。


採石に関する法令や採石の技術を学べるため、石材加工で採石を担当する場合は取得しておいた方が安心安全に業務を遂行できるので、検討してみましょう。


お墓ディレクター

「お墓ディレクター」とは、お墓の知識や教養が備わっていることを証明する民間資格です。お墓ディレクターを取得しておくと、墓石に使用する石材の知識だけでなく宗教などお墓に関する幅広い知識が身につきます。

資格は2級と1級があり、2級から受講して合格し石工として3年以上の実務経験があれば1級の受講が可能。合格率は、2級で80%1級は30%です。

墓石をメインで扱う石工であれば、お墓についての知識や教養が身につくので取得を検討してみましょう。


まとめ


建築現場や神社仏閣など、あらゆる場所で使用されている石材加工された石の製品。機械やIT技術が発展してきた現代においても、機械やIT技術では補えない細かな作業があるため、石材加工をする石工職人は貴重な職種です。

石材加工に興味がある場合は、国家資格である「石材施工技能士」の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。









気になる求人がありましたか?

掲載している求人にご興味を持たれた方に、担当者より詳細をご説明いたします。

関連記事

人気の記事

こだわり条件で探す

エリアで探す

条件で探す

働き方で探す

職種で探す

 
あなたに最適な求人情報をいち早くお届け。
専門の担当者が、あなたの希望するお仕事について詳しくご説明します。
簡単1分でエントリー