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バリ取り作業とは?目的や作業方法、コツを紹介

「バリ取り作業とは?」「どのように進めればよいのか分からない」という方も多いのはないでしょうか。この記事では、基本的な方法や目的、使用する道具を紹介します。仕事や趣味で生かしたい方は、参考にしてください。

目次[非表示]

  1. バリ取りとは?
  2. バリ取り作業の目的
  3. バリ取りの作業方法
  4. バリ取り作業経験者の声
  5. バリ取りの作業が向いている人
  6.  まとめ


バリ取りとは?


バリとは、プラスチックやゴム、金属を加工する際に出る出っ張り部分を指す言葉のことです。バリは加工時に意図して作られたものではなく、設計図にない余計な部位のことを指します。


日本語では「かえり」と呼びますが、英語の「Burr,Bur」を語源として「バリ」と呼ばれるようになりました。「Burr,Bur」は、栗やゴボウの実の表面にあるイガのことを指します。金属鋳造や樹脂の成型を加工する際に型の隙間から素材がはみ出すことで尖った形になることがあり、これもバリに分類されます。


バリはさまざまなトラブルの原因となるため、必要に応じて取り除く作業が行われます。これを「バリ取り」と呼びます。トラブル回避や品質を確保するために重要な工程といえるでしょう。ちなみに、図面に「バリなきこと」と書かれている場合は、「バリが出ないように仕上げる」という指示になります。


バリ取り作業の目的


バリ取り作業は、以下の目的のために行われます。地味な作業に思われますが、その後の工程や品質維持のために必要不可欠な作業なのです。


製品を使う人のけがの防止

使用中にバリが落ちることによるトラブル防止

製品の性能


製品を使う人のけがの防止

バリは金属や樹脂など、硬い素材が型からはみ出すことで発生します。非常に鋭利で肌を傷つけやすく、目視が難しいケースもあり、無意識のうちにけがをする恐れがあります。場合によっては作業者が手を切り労災に至るケースや、自転車に乗っていた使用者を傷つけ訴訟に発展するケースもあります。


これらを防止するためにも欠かせません。バリを残したままでは作業員だけでなく商品を使う消費者まで、たくさんの人がけがをする恐れがあります。安全に製品を使うためにもバリを取り除くことは必要度の高い作業といえます。


使用中にバリが落ちることによるトラブル防止

バリは、ほとんどの場合薄く作られます。素材は硬いですが強度自体は高くないため、少しの衝撃で取れてしまいます。簡単に取れるのであれば放置してもよいと考えられるかもしれませんが、気付かないうちに取れた場合、周辺にある設備や部品を傷つける恐れがあります。


例えば、電気部品のバリはショートの原因につながる可能性があるため、故障や利用している人のけがにつながる危険性があるでしょう。商品の使用中にバリが気付かないうちに落下することで、さまざまなトラブルの発生が考えられます。安全かつ正しく商品を使うためには欠かせない作業です。


製品の性能維持

バリ取りを行わないことにより、商品の性能が低下してしまう可能性があります。例えば、組み立て式の商品でバリがあると、組み立てたときに不具合を起こしてしまい正常に使えなくなるかもしれません。バリによっては、組み立て自体ができない可能性もあります。このように、商品の精度や品質が大幅に低下してしまうのです。


また、鋭利な形をしているバリが軸となる部分に発生すると、設計段階で想定されていた本来の性能が発揮されず、不良品となる可能性があります。性能を維持するためには、必ず取り除く必要があります


バリ取りの作業方法


バリを取り除くための方法はいくつかあります。ナイフやヤスリなどを用いて手作業で行う方法や、ベルトやバレルといった機器を使った方法などが一般的です。いずれも作業者が手を動かしたり、機器を動かしたりする必要があるため、作業時にはけがに注意して慎重に作業を進めましょう。


バリ取り作業の主な勤務場所

作業は、主に工場で行われます。バリの元となる素材の種類や形、大きさによって専用の機器を用いて取り除く作業を行うため、機器がない場所ではバリ取り作業はできません。ただし、ゴム製のバリは市販されている工具で取り除けることから、自宅でも内職が可能です。詳しいバリ取り作業の勤務場所は、求人情報などで確認してみてください。


バリ取り作業で使う工具

使用する工具には、専用の手工具・研磨工具・ブラシがあります。専用の手工具は比較的軽量であるため、片手で持ちながら作業できます。先端に刃物や砥石、カッターが付いているものなど手工具の種類はさまざまです。


研磨工具には、研磨ベルトや研磨ディスクなど大きな工具があります。研磨ベルトや研磨ディスクは、バリを機器に押し当てることで半自動的にバリを取り除きます。棒状のヤスリの場合は、作業する人が自ら手を動かしてバリを除去する必要があります。


使用するブラシは通常のものではなく、金属やナイロンといった硬い素材で作られています。さまざまな形状があるため、バリによって適切なブラシを選択する必要があるでしょう。ブラシでの作業は製品を傷めないというメリットがありますが、作業には精度の高さが求められます。


バリ取り作業のコツ

作業には、いくつかのコツがあります。まず素材に合わせたバリ取りの手法を見極めなければなりません。大きさや素材によって適切な方法・道具を選択した上で行いましょう。


作業後にバリが残っていないかを確認することも大切です。バリが適切に除去できているのか、除去後のサイズは設計図通りか、組み立てに支障はないかなどを細かく確認しましょう。


また、手作業で行う場合、やり過ぎないように注意が必要です。余分な部分を取り除く作業のはずが、必要な素材を傷つけたり、素材を削ったりしてしまう可能性があります。品質向上のために行う作業が品質の低下につながらないよう慎重に加減を見極めましょう。


バリ取り作業経験者の声


経験者からよく聞く声として、以下のものがあります。


工具で手を切る危険がある

「きつい」「手が痛くなる」


一見簡単そうに見える作業ですが、体力や精神力、高い集中力が作業に求められます。また、バリ取り作業は、危険と隣り合わせの仕事であることも知っておく必要があるでしょう。


工具で手を切る危険がある

場合によっては、大きな機器や鋭い刃物を使って除去作業を行います。特に流れ作業でバリ取りを行う場合、次の工程に渡すまでに作業を完結する必要があるため、自分のペースでは作業できません。迅速さを優先するがあまりけがをする危険性があります。


除去作業は焦らず正確な作業が必要になるため、平常心が求められる仕事といえるでしょう。スムーズに作業が進められるよう経験も求められます。また、手作業で取り除く場合はけがをする可能性も高まるため、工具使用時は集中して作業を行いましょう。同時に安全確認や手袋の着用も欠かさず行う必要があります。


「きつい」「手が痛くなる」

除去作業は、全自動ではありません。作業者が自ら手を動かして除去をしなければならないのです。バリの大きさや形状により異なりますが、地道にコツコツと削る作業がほとんどです。このため、作業を進めていく中で手が痛くなることは珍しくありません。作業後はマッサージをするなど、対策をする必要があります。


ゴム製品のバリ取りは素材が柔らかいため比較的簡単に除去ができますが、型抜きしたばかりのゴムは強い臭いを放っています。作業時にはマスクを着用しますが、それでも防げないくらい臭いが強いです。ゴムの臭いが苦手な人やアレルギーを持っている方は、作業がきつく感じるでしょう。


また、少しのミスで製品の品質に影響が出てしまうため、集中して作業をしなければなりません。作業には体力が必要ですし、継続して集中できる精神力も求められます。バリ取りは一見すると地味な作業に見えますが負担が大きく、その分とても重要な工程なのです。


バリ取りの作業が向いている人


除去作業が向いている人として、以下のタイプが挙げられます。自分に適性があるかどうか、チェックしてみましょう。


単純作業が得意な人

慎重な作業ができる人


単純作業が得意な人

除去作業は、型からはみ出た部分をひたすら削っていく作業です。変則的な工程や突発的な工程はあまりないので、単調な仕事といえるでしょう。人と関わる時間も少ないです。ただし、単調な作業だからといって簡単なものではありません。少しの油断が製品の質低下や、けがなどのさまざまなトラブルの原因となってしまうのです。簡単そうに見えて非常に難しい仕事といえます。


繰り返し作業が中心なため、単純作業でも集中して最後まで取り組める人は向いているでしょう。品質の維持と安全確保、次に作業する人がけがをしないようにするなど、バリを取る作業は非常に重要な工程です。単純作業ではありますが、このことを常に意識して責任感を忘れず作業できる人は適性があるといえます。


慎重な作業ができる人

単純作業ですが、少しのミスがその後の工程に大きく影響を及ぼします。作業する人だけでなく、消費者がけがをすれば大きなトラブルに発展する可能性がありますし、小さなバリ一つで品質が低下する恐れがあります。安全で安定した製品を流通させるために、丁寧で慎重な作業が求められます。


作業には専用の工具を使うため、気を抜くと自分もけがをする恐れがあります。労災につながるのを防ぐために、注意深く作業しなければなりません。また、バリによって大きさや形状が異なりますが、いずれの作業も繊細さが求められます。ある程度の手先の器用さも必要でしょう。焦らず慎重に作業ができる人は向いているといえます。


 まとめ


製品を作る上で、バリはどうしても発生してしまうものです。バリを残したままだとけがなどのトラブルの原因になったり、品質低下を招いたりしてしまいます。はみ出した部分を削り取るという地味で単純な作業に見えますが、除去作業はとても重要な工程です。このため、求められる人材のレベルもある程度高くなります。


ものづくりの意識が高く、高品質な製品が多く出回っている日本ですが、そのためにはバリ取り作業は必要不可欠です。バリ取り作業は派手な仕事ではありませんが、黙々と集中して作業できる人、慎重な作業を常にできる人が求められています。









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