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スパナとレンチの違いと種類|失敗しない選び方も紹介!

DIY初心者のなかには、スパナとレンチの違いについて知らない人も多いのではないでしょうか。工具は、状況に応じて適した選択ができないと、効率や仕上がりにマイナスな影響を及ぼします。この記事では、スパナとレンチの違いについて解説するとともに、代表的なレンチの種類や失敗しない工具の選び方も紹介します。

目次[非表示]

  1. スパナとは?
  2. スパナ・レンチの種類
  3. スパナ・レンチの選び方
  4. まとめ


スパナとは?


スパナとは、ボルトやナットを締めたり緩めたりするための工具で、ホームセンターでもさまざまなメーカーの製品を見かけるほど一般的な工具です、そもそも「スパナ」は、イギリス英語で「ねじる」という言葉に由来しています。


使い方としては、ねじのヘッド部分が六角形をした「六角ボルト」に対してU字型をした先端部分で挟み込むように噛ませた後、力を入れて回転させるだけです。ボルトのサイズに合わせたスパナを用意する必要があるため、効率的に使うには複数本持つ必要があります。また、持ち手部分の両端に開口部がある「両口スパナ」も一般的に用いられます。


レンチとの違い

レンチはアメリカ英語に由来しており、もともとは「ねじる・ひねる」といった言葉の意味があります。レンチは、スパナと同様に締緩作業を行うための道具であり、両者に明確な線引きはありません。


海外も含め、締め付けツールの総称は「レンチ」であり、一部の工具だけがスパナと呼ばれています。ただし、一般的には開口部のあるU字型のツールをスパナと呼び、それ以外の締め付けツールをレンチと呼ぶことが多いです。


レンチには、使用環境や機能に応じたさまざまな種類があるため、スパナとは別のカテゴリーとして捉えられる傾向が強いです。しかし、あくまで呼び方の違いだけであり、概念的にはスパナとレンチに違いはありません。


スパナ・レンチの種類


スパナやレンチには複数の種類が存在します。種類ごとに状況に応じた利便性や機能性を重視した形状をしており、適切なシーンで利用することで道具の力を最大限に発揮できます。


ここでは、スパナやレンチの代表的な種類を紹介します。


【スパナ・レンチの種類】

  •   メガネレンチ
  •   ラチェットレンチ
  •   トルクレンチ
  •   ソケットレンチ
  •   六角レンチ
  •   モンキーレンチ


上記以外にも、別種類のスパナが両端についた「コンビネーションレンチ」も存在します。


使用環境によっては、2種類同時に使えるコンビネーションレンチを選んだ方が金額面でお得である場合もあるため、購入する際は検討してみましょう。


メガネレンチ

メガネレンチは、持ち手の両端にリングがついたような形状です。12角の溝が刻まれたリングをボルトの上から被せるようにして噛ませるため、配管途中にあるナットには対応できません。


U字型の内側2カ所で力を加えるスパナに対して、リングの内側6カ所で力を加えられるのがメガネレンチの特徴です。力を入れる際の安定感が抜群で、しっかりとボルトを締めたいときに重宝します。


持ち手の形状にいくつかのバリエーションが存在し、作業スペースに合ったタイプを選択することが肝要です。


オフセットタイプ

オフセットタイプは、頻繁に利用されているメガネレンチで持ち手に角度がついているのが特徴です。手の可動範囲を確保しやすく力も入れやすいため、工場関係で使う場合には必須のタイプです。


ショートタイプ

ショートタイプは、オフセットタイプの持ち手部分を短くしたレンチで、通常のオフセットタイプでは難しい小スペースでの作業に対応できます。小回りは利きますが、力を入れにくいのが難点です。


ストレートタイプ

ストレートタイプは持ち手に角度のないタイプのレンチで、奥にあるボルトに対応するものです。工場関係の機器メンテナンスだと必要になるシーンが多々あります。


ラチェットレンチ

ラチェットレンチとは、ラチェット機構を内蔵したレンチのことです。ラチェット機構とは締緩作業時の回転方向を一方向に制限する仕組みのことで、回転ごとにレンチをはめなおす行為を省略できます。


実際に使ってみると理解できますが、作業がとてもスピーディーになり効率化につながる便利なアイテムです。


回転方向はスイッチで変えるタイプと上下を反転させて使うタイプがあり、サイズや形状によってもさまざまな商品が存在します。


スパナやメガネレンチとのコンビネーションも多く、ボルトのサイズさえ合えば大変使い勝手のよい工具です。


トルクレンチ

トルクレンチとは、各製品で決められたボルトを締め付ける力の値(トルク値)をレンチに設定して基準値通りボルトを締め付けられる工具のことです。


目盛りを見ながら設定する直読式や、設定した値に達すると音や振動で知らせてくれるシグナル式、その両方を兼ね備えたデジタルセンサー式タイプが存在します。DIYで使用する機械はほとんどなく、工場や自動車整備関係で働く方にメジャーな工具です。


締め付ける際の力とは

機器の主要となるボルトの締め付けが甘い場合、ボルトの脱落を招く場合があり、機器の故障や危険性を伴う可能性があります。また、ボルトの過度な締め付けによりボルト自体の破損を招く恐れもあります。


このような事態を未然に防ぐために機器によってボルトごとに「締め付けトルク」が決められています。「締め付けトルク」を適切にする場合、通常のレンチでは難しいため、作業者ごとにばらつきをなくすとともに、適切なトルク管理ができるよう開発されたのがトルクレンチとなります。


ソケットレンチ

ボルトに被せるソケット部分が変更できるレンチです。持ち手となるハンドルはそのままに、さまざまサイズのボルトに対応できます。


ソケットの数がある程度揃っていないと強みが発揮できないため、セット品として販売されるのが一般的です。ソケットは個別でも購入できますので、作業環境に合わせてサイズの拡充もできます。


長さを延長するエクステンションバーや六角穴のボルトに対応するビットソケットなど、利便性を上げるオプション品が充実しているのも特徴です。


セットに付属するハンドルにはラチェット機能を搭載しているので、さらに作業効率が上がります。専門職からDIYまで広く使われている工具です。


ボックスレンチについて

ソケットが変更できずハンドルと一体化している工具をボックスレンチと呼びます。持ち手部分が長く、より強い力でボルトを回せるのが特徴です。


締緩作業が難しい、特大サイズのボルトやさびついた古いボルトに対して使われます。


六角レンチ

六角レンチとは、頭部に六角形の穴が開いたボルトを回すための工具です。組み立て式の家具に付属品として六角レンチが入っていることも多いので、見たことがないという人は少ないのではないでしょうか。


プラスやマイナスと違い六角形それぞれの側面にぴったりとレンチが接触するので、六角穴の破損を起こしにくいのがメリットです。六角レンチもさまざまなタイプが存在しているので、個別に解説していきます。


L型

外観がL字になっている六角レンチです。長い部分を持ち手にすると力が入れやすく、短い部分はボルトの早回しに向いています。仮締めと本締めの両方に対応でき、複数のサイズさえ揃えばどんな局面でも役に立つタイプです。


T型

外観がT字になっていて、持ち手が握りやすいのが特徴です。ボルトの早回しがやりやすい六角レンチとなります。作業効率が上がるため、L型と組み合わせて使うのがおすすめです。


折りたたみ型

携帯性を重視したタイプです。複数のサイズがコンパクトに収まっているので、工具箱のスペースを圧迫しません。使い勝手はL型に一歩譲りますが、バラバラになることがなく紛失を避けられる点で支持されています。


ソケット型

ソケットレンチと同じようにハンドルと組み合わせて使うタイプです。ラチェット機構を生かしてスピーディーな作業ができます。ハンドルの形状により、L型やT型では難しい作業スペースでもねじの開け閉めが可能です。


モンキーレンチ(アジャスタブルレンチ)

開口部の幅をねじで調整できるため、1本だけでさまざまなサイズのボルトやナットに対応できます。U字型なのでモンキースパナともいえますが、スパナやレンチを省略して単に「モンキー」と呼ぶことが多い工具です。汎用性が高く便利なアイテムではありますが、使用する上での注意点もあります。


開口部の調整は隙間がないように

開口部をボルトにしっかり合わせておかないと、力がうまく伝わりません。隙間があることで接触面が滑りボルトを傷める可能性があります。ボルトを傷めてしまうとその後の締緩作業がやりにくくなってしまうので、開口部の調整は注意して行いましょう。


回転方向にも注意

モンキーレンチでボルトやナットを締める際に回転方向を間違って使用していると、調整ウォーム(ギアの部分)の破損につながります。正しい回転方向は下アゴ側(ギアで稼働する側)です。


この方向で回すと、固定されている上アゴに力がかかることになるので問題ありません。逆の方向ですと下アゴの位置を決めているウォームギアに負担がかかってしまいます。間違った回転方向はモンキーレンチの使用できる期間を短くしてしまう行為ですので、なるべく意識しておいてください。


スパナ・レンチの選び方


最後は、スパナやレンチの選び方について解説していきましょう。スパナやレンチにはいろいろな種類がありますが、選び方には共通するポイントがあります。


【スパナ・レンチを選ぶときのポイント】

  •   ナットやボルトのサイズに合わせる
  •   用途に合ったものを選ぶ


上記2点はスパナやレンチを選ぶ上での基本的な事項です。あまり理解せず選んでしまうと、作業効率に悪影響を与えてしまいます。しっかりと頭に入れておきましょう。


ナットやボルトのサイズに合わせる

スパナやレンチを使う場合、ボルトのサイズに合ったものを選ぶことは絶対条件です。サイズが合っていないと、ボルトの頭部や六角穴の破損を誘発します。


ボルトやナットのサイズを確認するにあたって、注意したいのは規格です。規格はすべてJISで決められていますが、そこからさらにメートルねじとユニファイねじ(インチねじ)に分かれています。


メートルねじはメートル法の単位ミリでサイズを表し、ユニファイねじはインチを単位として1/8や5/8などと表記される違があります。


スパナやレンチにもインチ用の製品が発売されており、ここを間違ってしまうと最初に解説したとおりボルトの破損や消耗につながります。


スパナやレンチに対しては二面幅を見る

規格の次に見るべきは二面幅です。ボルトの頭部六角形を上から見たとき、向かい合う対辺の幅を二面幅と呼びます。スパナやレンチに表記してある数字は二面幅となりますので、同じ値の工具を選択しましょう。


ボルトの二面幅が分からないときは実際に測ってみるか、JISの規格表で確認してください。


用途に合ったものを選ぶ

次に二つ目のポイント「用途に合ったものを選ぶ」について解説していきましょう。スパナやレンチには、それぞれに得意不得意の領域があります。


同じ場面で複数の工具が選択できることも珍しくないですが、なんとなくの判断で使う工具を決めてしまってはいけません。


仮締めなのか、本締めなのか、力が必要なのか、締め過ぎはよくないのか、などがポイントになります。またボルトまでの距離や周りのスペースによっても選ぶ工具は変わってくるでしょう。


状況や目的に合わせたものを選択しないと、効率低下だけでなくボルトや工具の破損も起こり得ます。


紹介した以外にも専用工具が

スパナやレンチの代表的な種類を紹介しましたが、用途に応じて開発・改良された特殊な製品も存在します。具体的には、自転車整備で使われるペダルレンチ、自動車のエアコンやパワステ周りに使われるクローフットレンチなどです。


一つの作業にフォーカスして作成された工具ですので、作業効率や安全性も抜群に上昇します。


汎用性を高めたいならセット品がおすすめ

モンキーレンチ以外のスパナやレンチは、対応できるサイズが一つだけです。単一の工具だけでは、さまざまな状況に対応しづらいため、セット品での購入も視野に入れてみてください。


特にセット購入がおすすめなのは、六角レンチやソケットレンチです。いろいろなサイズのボルトに対応する必要があるなら、真っ先にセット品を検討しましょう。


まとめ


スパナとレンチの違いは呼び方の語源によるもので、本質的には同じものです。日本では慣例的に、開口型(U字型)のレンチをスパナと呼びます。


スパナやレンチにはさまざまな種類があり、目的や用途に応じて適切な商品を選ぶことが大切です。作業時はボルトやナットの規格に注目して、正しいサイズの工具を使いましょう。


この記事にある情報を生かして、ぜひ作業効率をアップさせる正しい使い分けを試してみてください。









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