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工場の残業は多いって本当?残業が多い時期や理由を説明

製造や発送の現場である工場は常に納期や期限に追われています。どうしても間に合わないときなど、工場の勤務には残業が避けられないというイメージを持っている人は多いでしょう。この記事では工場での残業の実態と、時に残業が避けられない理由、またどうしても残業をしたくない人に向けてそれを回避する方法について解説します。

目次[非表示]

  1. 工場の残業は多い?
  2. 工場の残業がある理由
  3. 残業したくないけど工場で働きたいときの解決法
  4. まとめ


工場の残業は多い?


工場といってもさまざまな業種がありますが、全般的に残業が発生しやすい環境にあります。

例えば、製造業は昼夜問わずフル稼働しており、労働者が残業を強いられるケースが多いといえます。労働者の長時間労働を回避するために多くの工場では交替制を採用していますが、人間はロボットではないので労働者の中に欠員が出ることもあります。また、経営者の意向や市場の動向により、労働者の数に対して過大な労働量を求められることがあり、残業が発生してしまう可能性もあります。ここでは、工場での残業の実態について説明します。


どのくらい残業するのか

帝国データバンクが2018年に中小企業・小規模事業者を対象に行った調査によると、繁忙期における従業員の平均残業時間は「45時間以下」が55.4%、「45時間超80時間以下」が37.2%、「80時間超100時間以下」が5%、「100時間超」が2.4%でした。

調査対象がすべて工場労働者というわけではありませんが、製造業が全体の41.9%、卸売業が24.4%を占めていました。全体の81.2%が繁忙期における従業員の平均残業時間が「増加する」と回答していたため、閑散期の残業時間は上述の時間より大幅に減少することが考えられます。


部門によって残業の時間は違う

工場内にはさまざまな業務に携わっている従業員がいます。例えば、製造業であれば生産ラインで作業している従業員もいれば、労務管理や人事を担当している部署もあります。工場で残業が発生する理由については以下で述べますが、一言でいえば労働力が生産量に追いついていないことが原因です。つまり、労働力(人手)不足か、過剰なノルマや納期が課されているかのどちらかなのです。しかし、労務管理や人事などの部署はこの需要と共有のアンバランスの影響を受けないため、製造ラインとは異なり、必ずしも残業をする必要はありません。


工場の残業がある理由


一般的に工場で残業が発生する理由は主に以下の四つです。一つずつ解説します。

  •   慢性的な人員不足
  •   繁忙期の過剰な業務
  •   機械の不備などで帰宅時間が遅くなる
  •   そもそも残業ありきの求人募集になっている


 慢性的な人員不足

「製造業における人手不足の現状および外国人材の活用(経済産業省)」によると、製造業の大企業180社・中小企業4,105社のうち9割以上が「人手不足が顕在化している」と回答しました。実際、2002年に製造業の就業者数は1,202万人だったのが、2020年には1,045万人まで157万人も減少しました。

その背景には日本社会全体が直面する人口減少があります。15~64歳の生産年齢人口は1995年をピークに減り続け、2020年には7,449万人になりました。また、同時に少子高齢化も進行しており、2002年に製造業の就業者に占める65歳以上の割合は4.7%だったのが、2020年には8.8%まで増加しました。今後、高齢者が退職することで人手不足がますます進むことが懸念されます。


繁忙期の過剰な業務

上述したように製造業を中心に多くの中小企業では繁忙期に業務が増大し、定時内には終わらない量の仕事をこなすために残業せざるを得ません。繁忙期であっても納期が確定されており、それまでに決まった量の製品を納めなければ取引先の信用を失ってしまいます。生産の増大に対応するためにはさらに多くの時間を費やすか、作業効率を上げるしかないのです。しかし、製造ラインのスピードは決まっており、製造工程は省けないため、さらに作業効率を上げることは事実上不可能であり、労働時間を増やすしかありません。結果的に、限られた労働者で増えた労働量をこなさなければならないため、一人一人の残業が必須になります。


機械の不備などで帰宅時間が遅くなる

機械の多くは精密機械で、どれだけメンテナンスをしていても定期的な故障は不可避です。また繁忙期など機械の稼働を増やせば増やすほど、機械が故障するリスクも高まります。加えて、ヒューマンエラーなど予想外の不備も発生します。

機械が故障すればいったん製造ラインをストップさせて、修理をして生産を再開しなければなりません。しかし、修理に2時間かかったとしたら、その分作業を取り返さなければなりません。1日の生産量は決まっているため、終わるまでは帰宅できなくなります。


残業をしたくてしている

以上の理由は工場側の理由でしたが、労働者の中には残業をしたくてしている人もいます。働き方改革によって工場に限らずどの業種でも残業時間は制限されるようになりました。しかし、生活費を稼ぐために意図的に残業をする「生活残業」はなかなかなくなりません。

一般に収入には賃金に加えて残業代が含まれます。残業は夜間や休日勤務のため、時間内勤務より効率よく稼げる場合があります。そのため、わざと日中の仕事のペースを落として就業後まで残すなど不正を働く従業員が生まれるのです。

生活残業が生まれる背景には従業員のモラルの問題もありますが、企業側の給与や人事制度、マネジメントに問題がある場合もあります。従業員が自分の能力や業務量に見合った賃金を受け取っているという自覚があれば、高いモチベーションを保ちながら、時間内に勤務を終わらせようとするものです。



残業したくないけど工場で働きたいときの解決法


慢性的な人手不足はどこの工場も同じですし、繁忙期があることも避けられません。そのためどの業種で働くとしても「残業ゼロ」は不可能に近いでしょう。しかし、できるだけ残業を減らす工夫はできます。

いったん残業が常態化している工場での勤務をスタートさせてしまったら、その中で残業を断るのは至難の業です。工場での勤務を希望しているなら、勤務先を選択する際に以下のポイントを覚えておきましょう。


  •   3交替制の工場で働く
  •   残業の少ない企業を探す
  •   工場の事務職などを狙う


以下、一つずつ説明します。


3交替制の工場で働く

工場勤務の一般的な働き方は2交替勤務と3交替勤務に分けられます。2交替勤務は工場の機械を2交替で稼働させる体制で、単純に計算すると労働者一人あたりの労働時間は12時間です。1日8時間労働とすると、そのうち1時間は休憩、残り3時間は残業として計算されます。

それに対して3交替制では労働者一人あたりの労働時間は8時間であるため、原則として残業はない勤務体系です。2交替制のメリットは残業代によって多くの収入を得られる点ですが、体調を崩しやすいといえます。それに対して3交替制であれば、残業代を収入として期待できないものの、多くの工場ではその点を加味して基本賃金が高めに設定されていますし、何よりもプライベートと仕事を両立させられます。2交替制に比べて健康管理もしやすいでしょう。


残業の少ない企業を探す

工場での仕事を探している人はそもそも残業の少ない企業を探すようにしましょう。一概にはいえませんが、中小企業よりも大企業のほうが残業は少ない傾向にあります。その理由は大企業には多くのステークホルダーが関わっており、働き方改革や健康経営が実践されているか、多くの人の目にさらされているからです。長時間労働が常態化し、ブラック企業とレッテルを貼られると、企業の株価やブランドも低下してしまうため、できるだけ残業が少ない働き方が実現できるよう勤務をきちんと制度化しています。

それに対して小規模の工場や町工場は少人数で稼働しているため、一人一人の負担が大きく、人間関係が密なため、繁忙期など自分だけが残業を断って退勤することは難しいといえます。また、残業が常態化していても、それを是正する制度や第三者の目もないため、状況が改善されないままになってしまうのです。


工場の事務職などを狙う

一口に工場といってもさまざまな部署があります。どうしても生産ラインや製造工程に関わりたいのであれば止むを得ませんが、そうでなければ工場の事務職などを狙うのも一つの方法です。製造現場は納期や繁忙期がある以上、自分一人の力で全体の生産量を調整することはできませんが、事務職であれば自分のペースで仕事量も調整でき、残業しなくてよいような工夫もしやすいといえます。


まとめ


工場で残業が発生するのはある程度仕方がないといえます。日本社会全体が人口減少、少子高齢化の問題に直面し、慢性的な人手不足が続いていますし、製造現場には繁忙期があるため、それを完全に避けることはできません。生産量に対して労働力が不足していれば、機械の稼働スピードを上げるか、労働時間を増やすしか方法はなく、残業はどうしても生まれます。

それでも工場で勤務したいと思う人は勤務体系として3交替制を採用している企業や、残業を減らすよう努めている大企業の工場を探すようにしましょう。また、製造現場以外にも事務職などの部署もあるため、検討してみることをおすすめします。








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