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危険物取扱者丙種とは|甲種・乙種との違いや試験概要を徹底解説

「危険物取扱者丙種」とは、危険物を取り扱えるようになる資格の一種のことです。他にも甲種や乙種がありますが、これらとはどのように異なるのか気になりますよね。


この記事では、危険物取扱者丙種の特徴や、甲種・乙種との違いなどについて解説します。最後までご覧いただくことで、危険物取扱者丙種を取得するメリットが分かったり、甲種や乙種と比べてどれが自分に合っているのかが分かったりします。

目次[非表示]

  1. 危険物取扱者とは 
  2. 危険物の種類 
  3. 危険物取扱者丙種の資格が役立つ仕事 
  4. 危険物取扱者丙種の資格を取得するメリット 
  5. 危険物取扱者丙種の試験概要 
  6. まとめ


危険物取扱者とは 


危険物取扱者とは、灯油やガソリンなどの消防法で指定された危険物を取り扱えるようになる資格です。危険物取扱者を保有することで、担当できる仕事が増えたり、収入アップにつながったりします。危険物取扱者には、「甲種」「乙種」「丙種」の3種類があります。


危険物取扱者資格は、それぞれの試験に合格することで取得が可能です。試験の難易度が高い順に甲種、乙種、丙種となっています。


危険物取扱者丙種とは

危険物取扱者丙種とは、消防法で指定された危険物の中でも、以下の危険物に限り取り扱いと定期点検ができるようになる資格です。


  • ガソリン
  • 灯油
  • 軽油
  • 重油
  • 潤滑油
  • 引火点130度以上の第三石油類(グリセリンなど)
  • 第四石油類(ギヤー油、シリンダー油など)
  • 性油類


甲種や乙種と比べると、取り扱える危険物の幅が狭かったり、無資格者への立ち会いや危険物保安監督者になれなかったりと、できることが限られます。しかしその代わり、資格取得難易度は低めです。また第四類を扱う工場であれば、丙種でも業務に十分対応できます。


3種類の危険物取扱者とそれぞれの違い

先述の通り、危険物取扱者資格には甲種・乙種・丙種の3種類があります。それぞれの違いは、以下の表の通りです。


免許の種類
資格取得難易度

取り扱える危険物

担当できる業務

消防法に定めのあるすべての危険物
危険物保安監督、防火管理、無資格者への立ち会い、危険物の取り扱い
第一〜第六類の危険物の中で資格を取得できたもの
危険物保安監督、無資格者への立ち会い、危険物の取り扱い
第四類の中の特定の危険物

危険物の取り扱い


上のものほど取り扱える危険物の種類が多く、かつ担当できる業務も幅広くなります。しかし、その分資格取得難易度も高くなります。


危険物保安監督者とは、業務で危険物を取り扱う者に対して、危険物の取り扱いや貯蔵に関する基準に適合するよう指示を与えられる資格を持つ者です。また無資格者への立ち会いとは、例えばセルフガソリンスタンドで一般の人が車にガソリンを入れているところを監視することなどが挙げられます。


危険物の種類 


危険物取扱者が扱う危険物には、第一類から第六類まであります。それぞれ以下のように分類されます。


第一類

塩素酸塩類・過塩素酸塩類・無機過酸化物・亜塩素酸塩類・臭素酸塩類・硝酸塩類・ヨウ素酸塩類・過マンガン酸塩類・重クロム酸塩類

第二類
硫化りん・赤りん・硫黄・鉄粉・金属粉・マグネシウム
第三類

カリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム・黄りん・アルカリ金属(K、Naを除く)およびアルカリ土類金属・有機金属化合物(アルキルアルミニウム、アルキルリチウムを除く)・金属の水素化物・金属のりん化合物・カルシウムまたはアルミニウムの炭化物

第四類

ジエチルエーテル・二硫化炭素・ガソリン・エチルアルコール・メチルアルコール・灯油・軽油・重油・ギヤー油・シリンダー油・ヤシ油・アマニ油

第五類

有機過酸化物・硝酸エステル類・ニトロ化合物・ニトロソ化合物・アゾ化合物・ジアゾ化合物・ヒドラジンの誘導体

・ヒドロキシルアミン・ヒドロキシルアミン塩類

第六塁

過塩素酸・過酸化水素・硝酸



危険物取扱者丙種の資格が役立つ仕事 


危険物取扱者丙種資格を持っていると、第四類の危険物の一部を取り扱えるようになります。それによりできる仕事の例として、ガソリンスタンドのスタッフや、灯油や軽油などの燃料の運送ドライバーなどが挙げられます。


丙種だけでは監督業務などはできないので注意が必要

危険物取扱者丙種で担当できるのは、特定の危険物の取り扱いのみであり、監督業務や無資格者への立ち会いは担当できません。もしこれらの業務を担当したい場合は、甲種もしくは乙種(特に取り扱える危険物の幅が広いのは四種)になる必要があります。


危険物取扱者丙種の資格を取得するメリット 


危険物取扱者丙種の資格を取得するメリットは、以下の通りです。


  • 求人の幅が広がる
  • 比較的取得しやすい
  • 資格取得による優遇が受けられる可能性がある


では、それぞれについて解説します。


求人の幅が広がる

危険物取扱者丙種を取得すると、就ける職業の幅が広くなります。例えばガソリンスタンドや灯油の貯蔵施設、第四類を扱う工場などでも働けるようになります。甲種や乙種と比べるとできることは少ないですが、それでも危険物取扱者の資格があるのとないのでは選択肢の幅に差が出ます。


比較的取得しやすい

危険物取扱者丙種の免許は先述の通り、甲種や乙種よりも取得難易度が低いです。実際に試験範囲や問題数、合格率、必要な学習期間を比較してみましょう。


免許の種類

試験範囲

問題数

合格率

必要な学習期間

・危険物に関する法令

・危険物の性質並びに火災予防および消火の方法

・物理学および化学

45問

約30%

3カ月~5カ月

・危険物に関する法令

・危険物の性質並びに火災予防および消火の方法

・基礎的な物理学および基礎的な化学
35問

約30%~60%

3カ月~4カ月

・危険物に関する法令

・燃焼および消火に関する基礎知識

・危険物の性質並びにその火災予防および消火の方法
25問
約50%

1カ月~2カ月



こうしてみると、丙種の取得しやすさは一目瞭然です。学習期間も、他の区分と比べてかなり短く済みます。


資格取得による優遇が受けられる可能性がある

危険物取扱者免許を持っていると、会社から優遇されることがあります。例えば資格手当が付いたり、年収がアップしたりします。もちろん甲種や乙種の方がより待遇は厚くなりますが、比較的取得難易度の低い丙種を取得しておくだけでも、十分な見返りがあるでしょう。


危険物取扱者丙種の試験概要 


危険物取扱者丙種は、比較的合格難易度が低い試験です。まずは試験概要の一覧表を見てみましょう。


受験資格
なし
試験内容

3科目、25問、試験時間1時間15分

試験日

年4回、試験日は都道府県によって異なる

受験料

3,700円

申し込み方法

書面または電子申請


では、それぞれの項目について解説します。


受験資格と難易度

まず受験資格ですが、丙種の場合特に必要はなく、どなたでも受験できます。また難易度については、合格率50%程度と高めです。必要な勉強期間も、約1カ月~2カ月程度と短く済みます。


 試験内容

危険物取扱者丙種の試験内容は、以下の通りです。


試験範囲と問題数

・危険物に関する法令:15問

・燃焼および消火に関する基礎知識:10問

・危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法:10問

試験時間

1時間15分


合格ラインは、すべての科目で60%以上です。そのため、総合点が6割を超えていても、1科目でも6割を下回る科目があると不合格となってしまいます。そのため、得意な科目を伸ばすよりは苦手な科目をなくす方向で勉強した方が、合格に近づきます。


試験日

危険物取扱者丙種の試験は年4回あり、試験日は受験する都道府県によって異なります。試験日は、試験団体Webサイトで確認可能です。申し込みに間に合うよう、すぐに確認しておきましょう。


 受験料

危険物取扱者丙種の受験料は、3,700円です。甲種は6,600円、乙種は4,700円であるため、受験料も比較的安いです。


H3. 受験の申し込み方法

危険物取扱者丙種の試験の申し込みは、書面または電子申請により可能です。それぞれの申請手順は、以下の通りです。


・書面での申請手順

  1.     必要書類(願書・郵便振替払込受付証明書(受験願書添付用)・科目免除を受ける場合は消防団長、消防学校長が証明する書類)を用意する
  2.     書類を申請窓口(都道府県ごとに異なる)へ郵送する
  3.     受験票が届く


・電子申請の手順

  1.     試験団体Webサイトにアクセスして手続きを進める
  2.     受験票を印刷する(試験10日前から可能)


まとめ


危険物取扱者丙種を取得することで、できる仕事が増えたり、収入がアップしたりする可能性があります。また、他の区分よりも合格難易度が低いため、危険物取扱者試験の中で最初に受験するものとしておすすめです。コストパフォーマンスの良い資格であるため、受験を検討してみてもよいでしょう。




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